思い込みをしないこと 4つの約束の3つ目 〜トルテックの教え〜
第3の約束は、「思いこみをしないこと」である。私たちは、ほとんど全てのことに思いこみをする癖がある。思いこみをすることが問題なのは、私たちがそれを真実と信じるからである。他の人がやったり、言ったりすることに思いこみをし、それを個人的に受け取って、他の人を責め、自分たちの言葉に感情的な毒を盛り込む。私たちが、思いこみをする度、問題を呼び込んでいるのはこのためである。私たちは、思いこみをする。私たちは、誤解をする。私たちは、個人的に受け取る。こうして私たちは、何でもないことから、大騒ぎのドラマを作り出すのである。
あらる苦しみやメロドラマは、あなたが人生で思いこみをしたり、個人的に物事を受け取ることからくるのである。私たちの地獄の世界は、全てをここに基礎を置いているのだ。
私たちは、思いこみをし、物事を個人的に受け取ることで、大量の感情的な毒を作り出す。私たちは、物事をはっきりさせるため、聞き返したり、質問したりすることを恐れ、そのため思いこみをし、その思いこみを正しいと信じる。そして自分の思いこみを弁護し、他の人を間違っている、とするのである。質問をするほうが、思いこみをするより良いことを覚えておいたほうがよい。なぜなら思いこみは、苦しみを招くからである。
人間の心の大きなミトーテは、たくさんのカオスを作り、それが全てを誤って解釈し、全てを誤解させる。私たちは、見たいものしか見ないし、聞きたいことしか聞かない。私たちは、物事をありのままには知覚しないのである。私たちは、リアリティには基礎を置かない夢を見る癖をつけている。文字どおり想像の中で夢を作り上げるのである。物事について理解しないので、その意味について思いこみをする。そして本当のことがわかると、夢の泡が破れ、思いこんでいたこととは全く違うことがわかるのです。
人間関係で、思いこみをするのは問題を呼び込むようなものである。どんな人間関係でも私たちは、他の人が自分の考えていることがわかっていると思いこみ、自分のしてほしいことを言う必要がないと思っている。相手が自分のことを良くわかっていると思いこみ、してほしいことは、何でもやってくれると考えるのである。
人間の心が働く仕組みは、大変おもしろい。私たちは、安心するために、なんでも正当化し、なんでも理解しようとする。私たちは、安心するために、なんでも正当化し、なんでも理解しようとする。私たちは、何百もの質問を抱えている。なぜなら自分の思考では説明できないことが多すぎるからだ。大事なことは、答えが正しいかどうかではない。どんな答えでも、それ自体によって、私たちを安心させることなのである。だから私たちは、思いこみをするのである。
他の人がなにかを言うと、私たちは思いこみをし、なにも言わないと、やはり思いこみをする。なにか理解できないことを聞いた時も、その意味について思いこみをし、その思いを信じこむ。私たちがあらゆることについて勝手な思いこみををするのは、質問をすることを恐れているからである。
ほとんどの場合、思いこみはすばやく、無意識におこなわれる。というのも、私たちは、こうしたコミュニケーションの仕方に合意しているからである。質問をすることは安全ではないことに合意している。私たちは、もし他の人が私たちを愛しているのであれば、私たちが何を望み、どう感じているのかを知っているべきだ、ということに合意している。何かを信じこむと、私たちは自分が正しいと思いこみ、その思いこみは、自分の正しさを守るためには、人間関係を壊してもかまわない、というところまで進むのである。
私たちは、誰もが自分と同じように人生を見ていると思いこむ。私たちは、他の人も自分と同じように人を裁き、自分と同じように人を虐待している、と思いこむ。そのため私たちは、他の人の前で自分自身になれないのである。なぜなら私たちは、誰もが自分と同じように他人を裁き、虐待し、罪をきせていると思いこんでいるからである。これこそ人間の思いこみの中でも、もっとも大きなものである。だから私たちは、他の人の前で自分自身にはなれない。誰もが、私たちを裁き、犠牲にし、虐待し、罪をきせると思いこんでいるのである。実際は他の人が私たちを裁き犠牲にし、虐待し、罪をきせると思いこんでいるのである。実際は他の人が私たちを拒絶する前に、自分自身を拒絶していたのだ。これが人間の心の働き方である。
私たちは、自分たちについても思いこみをする。これが、様々な内面的な葛藤を生み出す。自分には、これができるだろうと思う。あなたは、こういう思いこみをする。そして自分にはできないことを発見する。あなたが自分を過大または過小に評価しているのは、自分に対して問いかけをし、それに答える時間を持たなかったからである。たぶん、あなたは、その状況に関して、もっと事実を集めるべだったのだ。あるいは、自分が本当に望むことについて、自分に嘘をつくのをやめるべきだったのかも知れない。
しばしば、あなたは好きになった人と関係を持ち、そしてなぜその人が好きなのか、正当化しようとする。あなたは自分が見たいと思う面だけを見て、その人について嫌いな面を見ようとしない。あなたは自分を正当化するために、嘘をついているのだ。そして、あなたは思いこみをする。その一つが、私の愛がこの人を変えるだろう、というものだ。しかし、それは本当ではない。あなたの愛は、誰も変えない。もし他の人が変わったのなら、それはその人がそう望んだからであって、あなたが変えることができるからではない。そして、二人の間になにかが起こり、あなたは傷つく。突然、あなたは今まで自分が見たくなかったものを見る。そして、それは感情的な毒によって増幅される。今度は、あなたは感情的な毒を正当化しようとし、自分の
選択の責任を他人に着せようとするのである。
私たちは、愛を正当化する必要はない。それは、あるかないかである。本当の愛は、その人をあるがままに、変えようとすることなしに、受け入れることである。もし変えようとするなら、それは、その人を好きではないからである。もちろん、あなたが誰かと一緒に住むことを決めたとしたら、その合意をした場合、あなたは、ありのままのその人を好きになったほうがよいのである。なにも変える必要のない人を見つけるべきである。ありのままのその人を見つけるほうが、だれかを変えようとすることよりも、ずっとたやすい。また、その人も、ありのままのあなたを好きにならなければならない。もし、相手があなたを変えなければならない、と考えるのなら、それは相手がありのままのあなたを愛していないからである。ありのままのあなたが、その人の望んだ通りでないなら、一緒にいる必要がどこにあるのだろうか。
私たちは、ありのままの自分でなければならない。そうでなければ、偽りの自分を見せていなければならなくなる。もし、誰かがありのままのあなたを好きになればそれでいいし、そうでなければ、お別れするだけである。こうしたコミュニケーションでなければ、あなたが他の人と結ぶ合意が、はっきりとした、罪のないものにならないのである。
自分のパートナーや、他の全ての人に対する思いこみをやめた時のことを想像してみるとよい。あなたのコミュニケーションの仕方は完全に変わり、あなたの関係は、思いこみから生まれる葛藤から完全に自由になるだろう。
あなたを思いこみから自由にするためには、質問をすることである。コミュニケーションが明確であるかどうか、確認することである。できるだけはっきりとさせるために、質問をする勇気を持つこと、そして、全ての質問をした場合でも、その時、知るべきことを全て知ったと思わないことである。答えを聞けば、あなたは思いこみをせずにすむ。
また自分の望むものを頼む声をあげるべきである。誰もがそれに対してイエスまたはノーという権利はある。しかし、あなたには常に頼む権利があるのである。同じく、誰もがあなたになにか頼む権利を持っているが、あなたもまたイエスまたはノーと言う権利を持っているのである。
もしあなたが、なにか理解できないなら、思いこみをするかわりに、できる限りはっきりさせるために質問をしたほうがよい。あなたが思いこみをするのをやめた日から、あなたははっきりと、明確にコミュニケートでき、感情的な毒から自由になることができる。思いこみをなくせば、あなたの言葉は完璧になるのである。
明確なコミュニケーションによって、全ての人間関係が変わってくる。全てがはっきりしているので、あなたはなにも思いこみをする必要はない。これが私の望むことであり、これがあなたの望むことである。もし私たちが、このようなコミュニケートをすれば、私たちの言葉は完璧になるのである。もし人間が、このような仕方でコミュニケートできれば、そこに暴力も、戦争も、誤解もなくなる。人間の全ての問題は、私たちが、はっきりとした、誤解のないコミュニケーションをおこなえば、解決できるのである。
「思いこみをしないこと」。これが、第3の約束である。こう言うことは簡単である。しかし私は、実際に実行することは困難であることを知っている。それが困難なのは、私たちがしばしば、全く逆のことをおこなうからである。私たちは、自分たちには気がついていないような習慣や、決まり事に従う。こうした習慣に気がつき、この約束の大切さを理解することが、最初のステップである。しかし大切さに気がつくことだけでは、十分ではない。知識なり、考えなりというのは、心の種にすぎない。実際に違いを生み出すのは、実行しかない。
繰り返し実行することで、意志の強さが生まれ、心の種を育て、新しい習慣の育つしっかりした基礎を打ち立てることができる。こうした合意を何度も実行すれば、それは新しい性質となり、あなたは、自分の言葉で、自分が「黒い魔術師」から「白い魔術師」に変容することがわかってくる。
白い魔術師は、創り出すため、与えるため、分かち合うため、愛するために言葉を使う。この約束を行うことで、あなたの人生は完全に変容する。
あなたの夢を変容させることで、魔術が人生の中で起きてくる。あなたが必要とするものは、苦もなく手に入る。スピリットがあなたを通じて、自由に自由に働くためだ。これが、意志の統御、愛と感謝の達成、人生の達成なのである。これがトルテックのゴールである。これが自由の道なのである。
4つの約束 ドン • ミゲル • ルイス
より抜粋、要約
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